子供のクロールの習得手順をそのまま大人に当てはめると難しいので、どうしたらいいか考えてみました。
一般的な子供のクロール習得手順
①蹴伸び(浮き身+ストリームライン)
②キック(ビート板やヘルパーを使ったバタ足)
③息継ぎなしクロール
④息継ぎありクロール
このまま大人の水泳レッスンに当てはめると水泳教室やジムにこなくなってしまうので、大人向けに修正する必要があります。
大人がクロールを習得するのに苦戦するポイント
・大人は腰が下がりやすくて浮きにくい。
・特に男性は足首が固い傾向がある。筋肉量が多くて体脂肪率が低いから浮きにくい。
・下半身が下がったまま泳ぐ練習になりがち。ボディポジションを高くする(腰から太ももを高く保って泳ぐ)練習が必要になる。
・ボディポジションを高くするためには「けのび」「浮き身」「キック(バタ足)」の練習が大切
・しかし、けのびとキックはとにかく時間がかかる。しかも面白くない。
・キックができてからクロールだと水泳がつまらなくてやめてしまう。
・じゃあどうするか
・プルブイを使って腰を浮かせて腕を回せるようにする。「プルブイ付ければ泳げるんだけど…」でOK。(可能なら腰にヘルパーを付ける。でもヘルパー付けるのは恥ずかしがるのが難点。)
・「浮いた状態でキックを打つのは後回しでいいです。でも基本的かつ最重要なのでやっておいたほうがいいですよ。」くらいのアドバイスにとどめておく。
普段プールに入ってて気付いたこと
・下半身が沈みがちで泳いでる人ほどプルブイを使ってない傾向がある
・ビート板を使ってバタ足の練習をしている人は女性のほうが多い。男性はビート板を使ったバタ足練習を恥ずかしがる傾向あるかも。
・ビート板やプルブイ使わない人ほど膝キックを打つ傾向あり。膝キックとは膝を直角まで曲げて水面を叩くようなキックのこと。
・間違った泳ぎ方で泳ぐほうが本人はやりやすいと感じる(コーチに習う泳ぎ方は泳ぎにくく感じる)
・子供は体が柔らかいのでキックの成長が圧倒的に早い。体も軽いから体が水に浮きやすい。腰にヘルパーを嫌がらないのも大きい。
呼吸をするときに下半身が沈んでしまう対策
⇒クロールの息継ぎで下半身が沈みやすい理由と息継ぎの4つのポイント