ハイエルボーはストロークの際に肘を高く保って泳ぐ技術です。
特に大切なのが、キャッチ動作(水をかく動作の最初の部分、水を集める動作)において、肘が下がらないように、キャッチ動作を行う技術のことです。
コーチや選手が「肘を立てる」と言ってる動作のことです。
水を後ろ側に(進行方向とは逆方向に)運べるようになります。
ボディポジションが高くなります。
胸が疲れにくくなります。
肩が疲れやすくなります
キャッチ動作でハイエルボーをするやり方
1.入水したら手の平はプールの底か少し内側に向ける
2.水を集める動作のときに、肘を外側+上側を向ける
2の動作を「肘を立てる」と呼んでいます。
ハイエルボーはできるが手の平まで外側に向いてしまう方が多い
肘を上に向かす技術は難しいです。
手を遠くに伸ばすほど肘の内側が上を向きやすいからです。
・肘が外側+上側に向くのはできる
・このときに手の平まで外側を向いてしまう人が多い
はじめは肘を少しだけ曲げてもらう
手の平が進行方向とは逆方向を向くように気をつけてもらう。
「肘を立てる」という表現方法はちょっと分かりにくいかも
キャッチ動作のときのハイエルボーを「肘を立てる」と言うのが一般的ですが、『肘を立てるってどういうことかイマイチわからない…』と聞かれることあります。
目の前で「肘を立てる」という動作を見ても、自分のカラダで真似をするのは難しいです。カラダのどこをどう動かしたら肘が立つのかが分かりにくいわけです。
この時は「肘を立てる」を言い換えて伝えています。
・肘から先を立てる
・前腕を立てる(前腕とは、肘関節から手首までのことです)
言い換え方は2つしか思い浮かばなかったのですが、なにか良い案があれば教えていただきたいです…。
「肩甲骨を動かす」という作業を意識してもらうこともある
肘といわれたら関節部分をイメージしやすいですし、肘関節だけを強く意識してしまうと上手くいきません。肘を立てるときは肩甲骨から動かすためです。
スポーツ経験の少ない方の場合は、そもそも肩甲骨を動かすことを意識したことがない場合もあります。このときは、まず肩甲骨を挙上させる動作(肩甲骨を上側にスライドさせる動作)を伝えたらよくなることがあります。